2014年12月1日月曜日

「性格の割りに行動が短絡的なのが君の良いところだ。これからも頑張りなさい」
褒めてる要素が少ない褒め方で伸びるような奴が居るか。
居た。僕だ。
因みに大学2年の冬に司書のおねぇさん(暗黒微笑)に言われた言葉である。
フリークスを見ている最中にいきなり寄ってきて言われた言葉なので印象に残っている。
言いつけを守ってひねくれたまま成長を続けていた僕だがついに先日ねじ切れてしまった。
それ以来僕は一歩も部屋から出ず、たまにくる犬太郎と遊んでいる。食べ物はロシアンがちょくちょく菓子パンを投げ込んでくれるので問題ない。完璧だ。
電話がなった。今時珍しい二つ折りだ、一言で形容するなら格好が良い。そんな電話。
「こちら風来のフォトグラファー、ただいま精神的休業中で…す?」
のったりとコミュニケーションを叩っ斬ろうとしたらマイク部分から水が噴出した。びっくりして放り投げた。
「あぁ!格好良い携帯が!」
びっくりして放り投げた自分にびっくりした。
そのままアホみたいな顔で携帯を見ていると犬太郎が電源ボタンを押し、水が治まった。
携帯を拾い上げ足元を見回す。
惨状から考えて夢じゃなさそうだ。
「綺羅子!綺羅子!水力発電機を買ってくれ!」

今その携帯は犬太郎の水飲み機に繋がって居る。

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