2015年1月2日金曜日

ハンデ

思い立ったので占い通りを通ってみたら懐かしい奴にあった。
「やぁ、モノクロ野郎」
「よう、カスカメラマン」
見つめあう。
一秒位で二人して吹き出した。
近付いて軽く握手をした。
「元気だったか兄弟」
「まぁ、ボチボチってとこだよ。そっちは?」
「相変わらず死なない体でダラダラやってるよ」
相変わらず自分の仕事を放棄しているようだ。
「天使ってのは楽な仕事だな」
「そうでもないさ。なんせ今となってはどこを見ても観察対象だからな。寄り添う暇もない」
「そうか。これ何色に見える?」
カバンから写真を取り出して見せる。
「うーん暗いからよくわからんがやっぱりモノクロに見えるな」
「まぁ、モノクロだからな!」
「なんだそりゃ」
二人して笑った。


お茶して帰った。

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