2015年1月5日月曜日

代金未納

下着ドロが出た。
気が付いたらお仕事用の下着が2セット消えていた。
そして、俺は個人的にそういう趣味があるわけでは無いから2セットしか持っていない。
仕方が無いのでアホに買わせに行かせた(あっちの方が段違いで可愛いのだ)ら、とことんアホさを発揮してあっちの憲兵に連行されてきた。

「では……本当に頼まれたものを買っていただけなのですね?」
苦笑いで頷く。憲兵は恐縮しきってアホを離した。
「失礼しました!」
「本当だよ、これ大問題だよ?警察の責任問題ですよ。何の非も無い一般人を首根っこ掴んで連れ回した……いって」
アホの頭をはたく。
「まぁ、大方こっちにも非はあると思いますんで、とりあえず分かっていただけたなら良いです」
にこやかにまとめに入ったら憲兵が無駄な時間を作り始めた。
「立ち入った事をお聞きしますが……お二人はどういったご関係で?」
「てめぇに関係ねーだろ!!いいから謝罪しろ!謝罪!」
よく言った。そして黙れ。アホがニヤニヤしてるのを見て溜息が出た。
見かねて止めに入ろうとしたが何と言えばいいか分からないうちに苦手な相手が来た。
「ちょっと!うちで騒ぎ起こすのやめてよね!」
相変わらずパーマがキツイ。
「お久しぶりです、大家さん!家賃は滞納してませんよね?何も言われること無いですよね?!」
「払ってるから。いきなりそんな確認しなくて良いから」
あ、普通に突っ込んでしまった。
大家が煙草の火を手すりで消して吸い殻を外に投げた。自分ちの上物だからって危機感ねーなこのオバンも。
「滞納はしてないけど良い加減ヒモは卒業しなさいな」
「ヒモじゃねーよ!ぶっ殺す!」
「あらぁこわいわぁ助けておまわりさぁん」
大家が憲兵にしなだれかかる。
憲兵がこっちを向いて心底げんなりして言う。
「あの、部外者がこんなこと言うのもアレですが、もう少し付き合う相手を選んだ方が……」
どれに対して言ってるかわからんが、うるせぇ。
大家がからかうようにモーション付きで突っ込んできた。
「でも、この子が良いんだもんねぇ?」
うるせぇ、死ね。
「あのねぇ、この子夢があるのよ。ね?」
アホに確認するように聞いた。
「……は、はい。有ります夢……頑張ってます毎日本当……」
あ、目逸らした。コイツの優しくされると心を病む癖は治んないんだな、きっと、一生。
まぁ、優しい優しいオバちゃんに嘘ついてるわけだし、それを気に病んでるんだから良心が無いわけじゃないと思おうか。
収集がつかなくなってきた辺りでロシアンが帰ってきたので、後を頼んだ。
着替えて仕事の準備をする。そういえば金曜日か。なんか今更思い出したけどハロウィンフェアだったから着衣メインだし別に何でも良かったな。





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